疲れが抜けにくい。身体が重い。いつものケアを受けても、特定の動きが難しい。

こうした困りごとに対して、ゼロ化整体では、筋肉の硬さがどのように関わっているかを確認します。そのうえで、ゼロ化整体で対応することと、普段のケアを優先することを考えます。

今、その選手に何が必要かを確認する

これまでの選手支援では、スポーツマッサージなどのケアが適していると考えた場合には、そちらを先に行ってもらうこともありました。

一方、日常のケアを行っても動きにくさが残り、筋肉の硬さが関わっていると見立てた場合には、その硬さに対してアプローチしてきました。

対応を選ぶ流れ

図 C-2-1
本人が困っていることと、普段のケアを確認する
筋肉の状態と、実際の動作を照らし合わせる
筋肉の硬さが動きを妨げていると見立てた場合
必要な施術を行う
普段の回復ケアを優先した方がよいと考えた場合
日常のケアを先に行ってもらう
その後の状態を確認し、残る課題への対応を考える

どちらか一方で完結するとは限りません。複数の要因が関係している場合には、それぞれの対応と順序を考えます。

どのような場合に、何を優先してきたか

確認した状態・経過 対応の考え方
普段のケアで、身体の重さや動きにくさが改善している そのケアによる変化を確認し、継続して活用する。
スポーツマッサージなどによるケアが適していると見立てた そちらを優先してもらい、その後に残る硬さや動作の課題を確認する。
ケアを重ねても、特定の硬さや動きにくさが残っている 硬さの質や分布を確認し、筋肉ロックなど、残っている要因を見立てて対応する。
筋肉の硬さが主な問題とは考えにくい、または施術後も動作の課題が残る 見立てを再確認し、担当スタッフと動作の指導・トレーニングなどの必要性を検討する。

一度の確認で役割を固定するのではなく、実際の反応を見ながら判断を更新します。

「楽になった部分」と「残っている問題」を分ける

例えば、ケアを受けて身体全体は軽くなっても、ある方向への切り返しだけが難しい場合があります。

そのときは、ケアで得られた変化を踏まえたうえで、まだ難しい動作と、それに関わる筋肉を確認します。

図 C-2-2
普段のケアで得られた変化
「身体は軽くなった」
+
まだ残っている課題
「この方向への切り返しは難しい」
↓
残る課題に、筋肉の硬さがどう関わっているかを確認する

ゼロ化整体では、筋肉が硬くなる要因は複数あると考えています。一つのケアで変わった部分と、別の対応が必要な部分を分けることが、次の手掛かりになります。

組み合わせるときは、順序と反応も大切にする

スポーツマッサージなどを先に受けてもらい、その後に残る問題へ対応する場合があります。一方、特定の反応を確かめるため、施術中に複数の方法を同時に加えない場合もあります。A-2で紹介した、供給側と見立てた部位への対応がその例です。

今の問題に合う対応を選び、どの対応の後に何が変わったかを確かめることを重視しています。

現場で行っているケアと、どう協力するか

選手や担当スタッフとは、次の情報を共有できると、役割を組み合わせやすくなります。

共有すること 次の対応にどう役立つか
普段、どのようなケアを受けているか 現在の支援内容を踏まえて考えられる
そのケアで、何が変わっているか 得られている効果と、残る課題を分けられる
今、どの動作に困っているか 筋肉の確認と、施術前後の動作確認を具体化できる
対応後に、何がどう変わったか 次のケアやトレーニングの検討につなげられる

普段のケアで得られている変化を生かしながら、残っている問題に必要な対応を加える。ゼロ化整体は、その選手を支えている人たちと協力し、筋肉の側から役立てるところを見極めていきます。

関連する説明